今様の旋律(の謎)
〈今様〉という言葉は、もともとは単に「今風の」という意味だったものが、次第にその一語で「今風の歌」「今様歌」を指し示すようになりました。「今様歌」がそれほどに流行したからでしょう。 〈今様歌〉という言 […]
〈今様〉という言葉は、もともとは単に「今風の」という意味だったものが、次第にその一語で「今風の歌」「今様歌」を指し示すようになりました。「今様歌」がそれほどに流行したからでしょう。 〈今様歌〉という言 […]
当研究所では、毎年秋に宇治の松殿山荘にて、今様合の宴を開催している。和歌の歌合の歴史は、最初の勅撰和歌集である古今和歌集が成立する以前から行われている。和歌の優劣を競うこの宴は、やがて、さまざまな物 […]
グレゴリオ暦に換算すると、5月22日は親鸞聖人の誕生日となるそうである。 親鸞聖人と言えば、浄土真宗の宗祖として知られている。聖人は存命中、多くの和讃を作り、中でも『浄土和讃』『高僧和讃』『正像末浄 […]
ひとことで〈今様〉と言っても、等し並みではなくさまざまな種類があったようです。中でも青墓の傀儡(くぐつ)たちが師から印可を得るごとく伝授された重要な曲が〈足柄〉です。十首あったとされ、中でも『恋せは』 […]
これは、『今様の濫觴』(前稿参照のこと)に記された系図の一部を馬場光子氏が見やすく書き直した簡略版です。 *馬場光子著『今様のこころとことば』三弥井書店(1987)より 内容は、中世東山道の宿場町 […]
加賀前田藩伝来の文化財からなる尊経閣文庫に、『今様の濫觴』と呼び習わされている巻物が保管されています。 内容は、今様の起源を綴る〈本文〉と今様の伝承を示す〈系図〉で、包み紙には本文の書き出し部分が記 […]
仁和寺所蔵の『今様之書』には、白拍子歌謡の歌詞が三十曲分収められている(滝田英二「白拍子の新資料「今様之書」」昭和四十一年十月『国語と国文学』参照)。 白拍子歌謡は資料も少なく、実態については不明 […]