近代の今様(3)芥川龍之介の今様

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幻の書『梁塵秘抄』の写本が見つかり世に知られたのは、明治44年のことです。 それ以前、詩や唱歌の世界に多く見られた七五調作品の数々は〈新体詩〉としてくくられ、〈今様〉とは認識されないようです。 が、『 […]

近代の今様(2)新体詩というもの

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西洋の調べに言葉をのせるとき、七五調が具合よさそうだという発見が音楽界にあったことを(1)で述べました。同じ発見が、翻訳の世界にもありました。明治初期、競って西洋へ留学した者たちが、向こうの文学を日本 […]

近代の今様(1)唱歌の世界

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平安末期を最後に衰退したといわれる〈今様〉ですが、七五調(八六調)四句という形式についていえば、明治時代には多くの作例が見えます。 「蛍の光」 ほたるのひかり まどのゆき ふみよむつきひ かさねつつ […]

宴曲について②

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 本稿は宴曲についての続稿である。 宴曲の時代だが、宴曲の大成者と言われる明空が『宴曲集』その他の選集を編んだのが正安三年(1301)八月であるという。つまり鎌倉末期以降が宴曲の時代だということができ […]

後白河院の熊野詣——今様と信仰

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 世の秩序が乱れ、都に戦乱も多かった平安時代後期、ひとびとはよほど現世を頼りなく思ったのでしょうか、死後の浄土に救いを求めるようになりました。浄土信仰の高まりとともに熊野詣が盛んになり、多くのひとが険 […]

今様の韻(その2)——押韻パターン

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 日本の詩歌には、押韻の厳格な規則が見られません。〈韻〉があまり顧みられない場合には、往々にして〈律〉の拘束力が強くなる傾向があると九鬼周造は述べています(『日本詩の押韻』)。日本の詩に押韻があまり発 […]