猪瀬千尋「新出今様琵琶譜 足柄三首、物様一首」を読む
これまで幻の歌謡であった今様の譜面が発見されたとの論文が『国語国文学』誌上で報告されました。 当研究所では、以前より白拍子のみならず今様にも触れてきた経緯があり、当該論文の内容を把握しておくことは […]
これまで幻の歌謡であった今様の譜面が発見されたとの論文が『国語国文学』誌上で報告されました。 当研究所では、以前より白拍子のみならず今様にも触れてきた経緯があり、当該論文の内容を把握しておくことは […]
本稿は宴曲についての続稿である。 宴曲の時代だが、宴曲の大成者と言われる明空が『宴曲集』その他の選集を編んだのが正安三年(1301)八月であるという。つまり鎌倉末期以降が宴曲の時代だということができ […]
仏はつねにいませども 現(うつつ)ならぬぞあはれなる 人の音せぬ暁に ほのかに夢に見へたまふ (『梁塵秘抄』) *仏様は常にいらっしゃいますけれども、実際にお目 […]
〈今様〉という言葉は、もともとは単に「今風の」という意味だったものが、次第にその一語で「今風の歌」「今様歌」を指し示すようになりました。「今様歌」がそれほどに流行したからでしょう。 〈今様歌〉という言 […]
当研究所では、毎年秋に宇治の松殿山荘にて、今様合の宴を開催している。和歌の歌合の歴史は、最初の勅撰和歌集である古今和歌集が成立する以前から行われている。和歌の優劣を競うこの宴は、やがて、さまざまな物 […]
グレゴリオ暦に換算すると、5月22日は親鸞聖人の誕生日となるそうである。 親鸞聖人と言えば、浄土真宗の宗祖として知られている。聖人は存命中、多くの和讃を作り、中でも『浄土和讃』『高僧和讃』『正像末浄 […]
ひとことで〈今様〉と言っても、等し並みではなくさまざまな種類があったようです。中でも青墓の傀儡(くぐつ)たちが師から印可を得るごとく伝授された重要な曲が〈足柄〉です。十首あったとされ、中でも『恋せは』 […]
これは、『今様の濫觴』(前稿参照のこと)に記された系図の一部を馬場光子氏が見やすく書き直した簡略版です。 *馬場光子著『今様のこころとことば』三弥井書店(1987)より 内容は、中世東山道の宿場町 […]