松殿今様合 | 白拍子研究所

〜今ここによみがえる平安の宴〜　今様合

今からおよそ850年前の承安4年（1174）、後白河法皇は法住寺殿で十五夜連続の今様合を催しました。
「今様」とは、平安後期から流行した歌謡であり、庶民から貴族まで広く親しまれました。
この今様は和歌とは異なり、現代のカラオケのようにその歌いぶりが重視されていたらしく、
法皇の催した今様合でも、当時の名人達が左右に分かれてその声技を競い、勝敗を決したと言われています。
松殿山荘は、当時の関白松殿基房の別業があった場所です。
平安の記憶を持つ土地で、古の宴に思いを馳せてみませんか？

〜宴座と穏座〜

当時、宴会は正式な「宴座」と略式な「穏座」という二部構成になっていました。
つまり「穏座」は堅苦しい行事ではなく、寛いだ雰囲気をもつ二次会のようなものでした。
そこでは酒肴が振る舞われ、興に乗じて音楽が奏でられたり、歌や舞が披露されたりしたのです。
松殿今様合では、当時の穏座の雰囲気を再現すべく試みております。
今様のほかにも白拍子舞、朗詠、管弦など数々の芸能をお楽しみください。
昼は新緑の息吹と心地よい風が、夜は月の明かりや灯火の影が、宴に趣を添えてくれることでしょう。

日時　２０１８年５月５日（祝）

　　　昼の宴：午後３時半〜
　　　夜の宴：午後７時〜

会場　松殿山荘

入荘料　各宴３５００円　昼夜通し券６５００円※

※昼と夜の両方の雰囲気をお楽しみいただけるお得な券。
　昼と夜とでは、今様合の題が変わります。
　夜の宴までの待ち時間に当主が眺望閣や庭をご案内いたします。